
空き家再生プロジェクト リポート②
2017年02月05日
リノベーション工事が着工となり耐震補強のため床や壁を剥がしますと、調査段階では分からない
問題点が出てきます。その多くは想定されていたことですが、やはり50年間の劣化は顕著に現れ
ました。
【壁面】
写真では分かりずらいですが、内側から見ると光が漏れているのが確認されました。
これでは横からの雨では建物内部に染み込んできてしまいます。幸い通風性が良いのか周辺木材の腐朽
は確認されませんでしたが問題です。外壁リニューアルが一番良い方法でしょうが、今回はそこまで出
来ませんので内側から可能な限り防ぐ方法をとります。
内側からコーキング補修をします。しかし残念ながらこれでも完璧ではないでしょう。
室内に雨漏りが無いからといって安心はできません。このように構造体の中に雨漏りがありますと
そこから腐朽がはじまる可能性があります。
【基礎】

補修前
基礎も小さなクラックがあります。耐震性能に影響しますのでこれも補修しています。

補修中
プライマー処理をし、補強剤の塗布そしてアラミド繊維シートを貼ります。

補修後
そして最後に補強剤を上塗りして完了です。
【浴室】

木部が腐って朽ちています

丁寧に補修をします
予想はしてましたが、やはり浴室周りは木の腐食がかなり進んでいました。 後々問題にならない
ように大工さんに補修してもらいます。
このように問題個所を補修しながら耐震補強工事を進めます。 つづく